原則主義(principle-based)は会計処理の根拠として原理・原則を重視する考え方、細則主義(rule-based)は細かく決定された一定のルールに従うことを重視する考え方を意味する。会計処理の検討にあたり、前者は企業の判断の程度が大きくなるが、原理・原則に基づかない例外処理は容認されない。そのため、基準の量が少なく、明確な数値基準も明示されないことが多い。一方、後者は企業に要求される判断の程度は小さくなるが、ルールに定められていれば例外的な処理も認められることになる。結果として、基準の量が多く、明確な数値基準があることが多い。一般に、原則主義は国際財務基準報告(IFRS)が採用し、細則主義は日本基準やアメリカ基準が採用しているといわれている。