国際的に承認される会計基準のことであり、国際会計基準審議会(IASB)によって設定される。従来は国際会計基準委員会(IASC International Accounting Standards Committee)が基準設定を担ってきたが、会計基準の世界標準化を強力に推進するために、2001年4月にIASBに改組された。これにともない、従来は国際会計基準(IAS International Accounting Standards)として公表されていた会計基準はIFRSとよばれることになった。欧州連合(EU)では、05年から域内の上場企業にIFRSの導入を義務づけている。また、09年からは域外の上場企業にもIFRSおよびそれと同等と認められる基準に準拠した財務報告を要求することとなっている。なお、現在では、IASBと企業会計基準委員会(ASBJ)の間で会計基準の収斂作業(コンバージェンス)が進められているとともに、IFRSそのものを日本で適用するアドプションの可能性も検討されている。