外部の開発力の活用や、ライセンス供与によって知的財産を他社に使用させることなどで、技術・ビジネスモデルの創出を目指す考え方。従来は、製品開発から製品化まで一貫して自社で行い、市場を独占的に囲い込む「クローズド・イノベーション」が主流であった。しかし、技術革新や市場変化のスピードが速い業界では、このような自前主義の考え方は必ずしも利益の最大化につながらず、他社と協業して新たなビジネスモデルをいち早く確立し先行者利益の確保を図る方が競争優位を築ける場合が多い。現在では多くの企業がオープン・イノベーションを有効な経営戦略として利用している。