ジュニアNISAとは、2016年1月から口座開設の受け付けが開始された未成年者少額投資非課税制度の愛称である。日本に居住する未成年者(0~19歳)が対象となっており、証券会社、銀行、郵便局などの金融機関でジュニアNISA口座を開設し、その口座で上場株式、公募株式投資信託、上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(REIT)に投資すると、本来は20.315%の税率で課税される配当金、分配金、譲渡益などが非課税となる。14年に導入されたNISAでは20歳以上が利用可能となっているが、ジュニアNISAは未成年者に提供される資産形成を促す制度である。一人1口座のみ開設でき、非課税期間が最長5年間である点はNISAと共通であるが、年間投資上限金額が80万円に制限され、一般的に子供が進学・就職などを迎える時期である18歳まで払い出し制限が設けられている点はNISAと異なる。また、運用管理は原則として親権者等が代理して行う。子供の進学や就職といった人生の節目において必要となる資金を、幼少のうちから長期の視点で、複利効果や時間によるリスク分散を活かしつつ形成していくといった使い方が期待されている。