為替管理等の規制がない金融市場においては、先物為替相場と直物為替相場の乖離幅は、内外の金利差(インターバンク貸借金利)にほぼ等しくなるが、これを金利平価という。たとえば円と米ドルについて見ると、ドル先物レートの直物レートからの乖離幅(年率パーセント)は、先物の期日に対応する円金利とドル金利の差(年率パーセント)に等しくなり、ドル金利の方が円金利より高ければドル先物相場は直物相場より安く(ディスカウント)、逆にドル金利の方が円金利より低ければ、ドル先物相場は直物相場より高く(プレミアム)なる。この関係は、先物カバー付きの金利裁定取引(covered interest arbitrage→「金利裁定取引」)により、為替管理がない自由な市場であれば、ほぼ正確に成立する。