量的金融緩和(Quantitative Easing)とは、金利の引き下げを行いゼロ金利になったため、さらに中央銀行の当座預金残高量の拡大を行う異例な金融緩和政策のこと。量的緩和とも呼ばれる。近年、アメリカ、日本を始め、世界の先進国で導入されている。デフレを解消し消費者物価を上昇させることが目的であるが、資産価格も上昇する可能性も高く、バブルを誘発する可能性もある。そのため、早期に量的緩和を縮小させ、金融政策を正常化させること(出口戦略)が検討される。これが、量的金融緩和縮小(テーパリング)と呼ばれる。特にQE1(量的緩和第1弾)、QE2、QE3と量的緩和を拡大してきたアメリカの緩和縮小が世界経済に影響を与える可能性が高いため、注目されている。