一人っ子政策とは中国共産党が人口抑制のため1979年に導入した政策。2013年に一人っ子政策を転換することを公表。夫婦のどちらか一方が一人っ子なら第2子まで出産を認可。中国では高齢化が進み、労働力不足や社会保障費の増加が問題となっていることへの対応。出生数を増やして若年層を厚くし、将来の人口減による悪影響を軽減。一人っ子政策を導入した結果、14年には34歳以下の人はほとんどが一人っ子。政策転換で、第2子を持てる夫婦が大幅に増加する。中国では1970年代に人口の多さを国力とした当時の最高指導者毛沢東が多産を奨励した結果、全土で食糧危機が拡大。その対応で子どもの数を制限するという世界でもまれな政策が導入された。外資系企業の工場などが集中する沿海部ではすでに労働力不足が深刻化。年金や医療保険など社会保障関連の政府支出も急増。