中国主導で設立されたアジア各国のインフラ建設を資金面で支援するための国際金融機関。2013年10月に中国の習近平国家主席が提唱し、15年12月25日に正式に発足、16年1月16日開業。資本金1000億ドルで、北京に本部。初代総裁には金立群が選出された。57カ国が加盟。アメリカ、日本は参加を見送っているが、イギリス、ドイツ、フランスなどヨーロッパ勢も創設メンバーとして加盟する。中国が最大の出資国で議決権の26%を持ち、重要な案件での事実上の拒否権を握る。中国に次いでインド、ロシアが第2、第3の出資国となり、「新興国を中心とする国際機関」の体裁を整備。アジアの交通、電力、水利などインフラ整備を支援する。第1号の融資をめぐって世界銀行やアジア開発銀行(ADB)など既存の国際機関と協調融資の協議中。