一般には派遣会社との携帯電話やメールによるやりとりを通して、その日の派遣先(仕事内容)が決まる派遣を指す。スポット派遣またはオン・コール派遣、ワン・コール派遣ともいう。携帯電話の普及に伴って、ビジネスとしても急速に拡大。ただ、派遣期間が短いことから、安全衛生の面で問題を生じやすいことや、労働条件面のトラブルが少なくないことが指摘されている。また、日雇い派遣に特化した一部の大手派遣会社による不明朗な費用徴収や、労働者派遣法(→「労働者派遣」)で禁止された港湾運送、建設等の業務への派遣という問題が顕在化し、社会問題にもなった。そこで、2012年の派遣法改正により、日雇い派遣(派遣元が日々または30日以内の期間を定めて雇用する労働者の派遣)が原則として禁止されることになったが、いわゆる26業務の一部(改正派遣法施行令4条1項に定める18業務)のほか、昼間学生や60歳以上の高齢者、主婦(世帯収入が500万円以上の場合に限る)等については、例外として日雇い派遣が認められることになった。