派遣就業開始前に、派遣先が派遣労働者に対して行う面接のこと。労働者派遣法は、派遣先に対して、派遣元との間で労働者派遣契約を締結するに当たり、「派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないようにしなければならない」と規定。紹介予定派遣の場合を除き、事前面接を事実上禁止している。しかし、事前面接の禁止は諸外国にも例がないことから、「規制改革推進のための3か年計画」(2007年6月に閣議決定)以降、「ミスマッチから生じる中途解約等の問題の発生を未然に防止するためにも、紹介予定派遣以外の派遣における事前面接の解禁のための条件整備等について、引き続き検討を行う」とされていたが、12年の派遣法改正においては、派遣元と常時雇用の関係にある派遣労働者に限定した解禁規定ですら、社民党など改正法案提出時における与党の一部の反対に遭い、法案には盛り込むことができなかった。ただ、その解禁を求める声は依然として強い。