ASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国と日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドの16カ国首脳が集う会議。2007年1月にフィリピンのセブで第2回会議が開かれた。05年12月の第1回は、広範な分野での協力をめざす東アジア共同体をめぐる討議で、ASEAN+日中韓の13カ国の枠組みに固執する中国と、16カ国に固執する日本の覇権争いの色彩を帯びたが、第2回はこの事態を回避、当面は13カ国構想と16カ国構想が併存すると思われる。第2回目の議長声明では、(1)朝鮮半島の平和的な方法による非核化、(2)ASEAN・東アジア経済研究センター創設提案の歓迎、(3)北朝鮮問題の6者協議の支持、(4)エネルギーの効率化と安定確保、(5)代替燃料の確保、(6)金融市場の健全な統合・整備の必要性の確認、(7)貧困根絶、(8)鳥インフルエンザ流行時の救助協力、などの取り組みを示した。また、エネルギーについて、省エネやバイオ燃料の推進を盛り込んだ「エネルギー安全保障に関するセブ宣言」を採択、日本も、取り組み支援を表明した。