健康に対する悪影響発生の確率と悪影響の程度を最小限にするために、種苗管理から収穫、乾燥、調製に至る農産物の各生産過程において、生産者が守るべき工程管理のマニュアルとその実践基準。この規範は、農産物の安全性や品質の確保に主眼が置かれているが、環境負荷の低減、作業者の安全確保にも役立っている。もともとヨーロッパの小売業団体の提案から始まったもので、EUREP-GAPは事実上の世界標準といわれている。日本では取り組みが始まったばかりで、生産者などが作成したJ-GAPはその一つ。また、農林水産省でも食品安全GAPや農業環境規範を制定するなど、その対応に乗り出している。