地球温暖化防止、循環型社会の形成、農山漁村の活性化、戦略的産業の育成などに大きな貢献が期待できるバイオマスの利活用の推進を図り、2010年を具体的な取り組みの目標年次とし、地域の実情に即した循環システムの構築を目指したもの。02年12月に、関係省庁の協力の下に策定された。バイオマスとは、エネルギー源や原料として利用できる生物資源または生物由来の資源のこと。03年2月には、関係省庁で構成されるバイオマス・ニッポン総合戦略推進会議が設置された。この戦略に基づいて各地域、各分野で、バイオマスの収集・変換・利用システムの構築、利活用の高度化などの取り組みが進められている。06年3月には、輸送用燃料などのバイオマスエネルギーの導入促進(10年には原油換算で50万kl)、バイオマスタウンの構築などを内容とする見直し、改定が行われた。