バイオマスの発生から利用までを効率的なプロセスで結ぶ総合的利活用システムが構築された地域、あるいは今後行われることが見込まれる地域のこと。バイオマス・ニッポン(→「バイオマス・ニッポン総合戦略」)の実現に向け、バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議(内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)では、地域のバイオマスの総合的効率的な利活用を図る「バイオマスタウン構想」を全国の市町村から募集しており、2010年までに300地域程度を目標にしている。構想書が基準に合致している場合には「バイオマスタウン」として公表し、その実現に向けたバイオマス環づくり交付金等の支援が受けられる。公表の基準は、(1)地域内の廃棄物系バイオマスの90%以上または未利用バイオマスの40%以上の総合的な利活用、(2)地域関係者の協力により安定的で適正な利活用、(3)関係法令の遵守、(4)安全の確保の4点である。