食料の安定供給の基盤である農地・農業用水や、豊かな自然環境、棚田を含む美しい農村景観、地域独自の伝統文化、生物多様性等の地域資源について、将来にわたって良好な状態で保全管理を確保するための政策。2005年3月策定の食料・農業・農村基本計画の行程表により、07年度に導入されている。施策の視点は、これらの地域資源が、地域の農業者はもちろん地域住民・都市住民も含めた多様な主体の参画によって、まさに社会共通資本の保全管理を行うというものである。この視点に加えて、ゆとり、やすらぎ、心の豊かさの重視といった価値観の変化、また国土の計画的・公共的利用という観点も踏まえた施策の構築が検討されている。