各国が正規にマグロ類の漁業活動の許可を付与している漁船。マグロ類は海洋を広く回遊するため、大西洋マグロ類保存国際委員会など海域ごとに地域漁業管理機関が設立され、資源管理が行われている。他方、この管理から逃れる目的で、管理能力の低い第三国に船籍をおいてIUUな漁業(違法[illegal]、無規制[unregulated]、無報告[unreported])が行われるケースが増えている。そこで、漁獲状況をモニターする統計証明制度、IUU漁業国からのマグロ類禁輸措置、IUU漁獲物の取引自粛要請などの対策が講じられているが、船籍・船名の変更でこれらの対策から逃れる事例が後を絶たないため、各国が正規許可船をリストアップし、これら正規許可船の漁獲物のみを国際取引の対象にする対策の導入が決議された。これを受け、日本でも2003年11月から冷凍のクロマグロ・メバチ・メカジキの輸入は、正規許可船リスト登録の漁船による漁獲物との確認が必要となっている。