中米やアフリカなど、国際条約に加入していない国や漁業管理の緩い国に船籍を移し、国際的な漁業資源管理の規制外で漁業を行う漁船。もともとは船にかかる税金を少しでも減らす目的で、税の安い国に船籍を移した船を指した。漁船の場合には、マグロなどの国際的な漁獲規制の網を逃れることを目的にしている。大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT→「地域漁業管理機関」)は船名リストを公表している。マグロの大量輸入・消費国である日本に対する批判の高まりから、大手商社や大手水産会社は、1999年12月、便宜置籍漁船からの買い付け停止を決めた。しかし、法律上の罰則規定等がないため、その実効性は疑問視されている。