建設現場で作業員・技能者の指揮・監督を行う職長のうち、(1)建設現場の状況に応じた施工方法の提案、(2)作業を効率的に行うための作業員・技能者の配置や作業方法・手順の構成、(3)前後の工程を配慮した他の職長等との連絡調整、といった役割を遂行できる者。建設産業の幅広い人材対策を推進する「建設産業人材確保・育成推進協議会」が1996年に策定した「基幹技能者の確保・育成・活用に関する基本指針」に基づき、鉄筋、型枠大工、内装等の各専門工事業団体において資格制度の整備が行われている。基幹技能者の建設現場への配置は、品質の確保、作業効率の向上、コスト削減等のメリットがあると考えられており、国土交通省は基幹技能者の活用を促進するため、経営事項審査(→「建設業法」)において基幹技能者の資格保有者を加算評価することとした。