品質、工期など価格以外の要素と価格を総合的に評価して落札者を決定する方式。公共調達では最低価格で入札した者が落札する原則(最低価格落札方式)があるが、1994年の一般競争入札導入後、公共発注者の財政難もあって安ければよいという風潮が広がる中で、品質や安全への懸念からベストバリューを求めるべきとする考え方が出てきた。評価項目は、価格のほかライフサイクルコスト、品質(性能持続性、強度、美観、供用性など)、安全性、環境負荷、交通への影響、省資源など幅が広い。公共工事品質確保法では「価格と品質で総合的に優れたもの」を調達理念としており、今後この方式が地方を含めて広く実施されることになろう。