公共調達に際し、事前に発注者が作成する見積価格。会計法上、予定価格以下で最低の入札者が落札する。国では、極端に安い入札価格は直ちに落札者とせずに、工事完成の確実性を調査する(低入札価格調査制度)。地方団体では、事前に定めた制限価格より低い者を失格とするロア・リミット制度(最低入札制限価格制度)が一般的。落札価格と予定価格の比率(落札率)が入札談合により100%近くに高止まりする例があり、また、一般競争入札の増加により落札率が顕著に低下している県(宮城、長野など)もあり、逆にダンピングが懸念される例も増加している。