圏央道は、3環状の一番外側に位置し、都心から40~60キロメートルの圏域を横浜、厚木、八王子、川越、つくば、成田、木更津の中核都市と連絡し、東京湾アクアライン、東京外郭環状道路(外環道)と一体になって首都圏の広域的な幹線道路網を形成する延長約300キロの高規格幹線道路で、1987年に構想された。圏央道は、東名、中央、関越、東北、常磐、東関東の高速道路と連結することで首都圏の道路交通の円滑化、環境改善、沿線都市間の連絡強化、地域づくり支援、災害時の代替路としての機能等多くの役割が期待される。現在、藤沢インターチェンジ(IC)~茅ヶ崎ジャンクション(JCT)、東金IC~松尾横芝IC、木更津JCT~木更津東IC、高尾山IC~桶川北本IC、つくば中央IC~稲敷IC、海老名JCT~海老名IC、白岡菖蒲IC~久喜白岡JCTの約110キロが開通している。国土交通省では、開通目標を、2012年度に茅ヶ崎JCT~寒川北IC、海老名IC~相模原愛川IC、木更津東IC~東金JCTとしている。13年度には相模原愛川IC~高尾山IC、13年度以降に久喜白岡JCT~五霞IC(仮称)、稲敷IC~大栄JCT、14年度に寒川北IC~海老名JCT、14年度以降に桶川北本IC~白岡菖蒲IC、五霞IC(仮称)~つくば中央IC、15年度に釜利谷JCT~藤沢ICを開通予定としている。また、大栄JCT~松尾横芝ICは事業中としており、全線開通にはまだ時間を要する見通しである。