国民生活に不可欠で、誰もが利用可能な料金で、地域間格差もなく、どこでも利用できるサービスのこと。通信分野ではNTT東西が、ユニバーサルサービスとして、加入電話サービス、公衆電話サービス、緊急通報サービスの3サービスを提供している。これまで、NTT東西がユニバーサルサービスを確保するために必要な費用を負担していたが、通信業における競争の進展のため、サービスの価格が低下したこと、携帯電話やIP電話の普及によって固定電話の使用が減少したことなどの理由から、山間地などの高い費用がかかる不採算地域の赤字分を、採算のとれる地域の黒字でまかないきれない状況となってきた。そのため、2007年から、電話サービスを提供する電気通信事業者が、使用電話番号の数をもとに、それぞれ応分の費用を負担する方式に制度の変更が行われた。