ブロードバンド回線に接続できる超小型の携帯電話基地局。フェムトセルの電波範囲は半径数十mと非常に小さいことから、「1000兆分の1」をあらわす「フェムト(Femto)」が付けられた。フェムトセルを設置することにより、電波が届きにくい住宅内やオフィス内での携帯電話サービスの利用が可能となる。また、フェムトセルは少人数での利用を想定していることから、住宅内やオフィス内でのデータ通信環境の改善が期待されている。なお、フェムトセルは、携帯電話サービスで利用されている周波数を利用することから、既存の携帯電話を利用することが可能である。日本では、ソフトバンクが、2007年6月にフェムトセルの実験用無線基地局免許を総務省から取得し、実証実験を開始していると発表、最終的に、08年以降にフェムトセルを利用したサービスを開始するとした。また、NTTドコモは、06年度決算発表で、フェムトセルの取り組み開始を明らかにしている。