TV番組を、本来の放送目的だけでなく、インターネットでの放送にも利用すること。テレビ番組をインターネットを介して見たいという潜在的ニーズは大きい。しかし、通常、テレビ番組の製作では、テレビ放送をするための権利処理しかされておらず、インターネットで流通させる際には別途権利処理が必要な場合が多い。そのため、ネット配信しようとすると、権利処理を行わなくてはならない権利者が多く、処理にかかるコストが膨大になるといわれている。こうした処理を効率的に行うために、関係権利者との契約関係の見直しや権利者情報のデータベース化が検討されているが、2007年現在、本格的なネットでの二次利用は難しい場合が多い。テレビ番組のネット送信に関する法改正としては、IPマルチキャスト方式(→「IPマルチキャスト放送」)によるテレビ番組の送信に関する権利処理を容易にするために、06年に著作権法が改正された。