IT分野の国際競争力のこと。日本では世界の中で最も早く安いブロードバンド環境が整い、携帯電話も高度化・多様化が大きく進展しているにもかかわらず、グローバルな市場で見ると、ネットワーク関連機器のシェアは必ずしも高いとは言えないことから、ITの国際競争力強化が求められるようになった。総務省はICT国際競争力懇談会を開催し、IT産業の国際競争力を強化する一連の政策パッケージであるICT国際競争力強化プログラムを2007年5月に公表した。プログラムはICT国際競争力会議において定期的に見直しが行われることになっていて、08年7月にはプログラムのver2.0が公表されている。ICT国際競争力強化プログラムにおいて、世界最先端のサービスの開発・実証実験を行うことのできるユビキタス特区の創設や、国際競争力強化にかかわる政策を機動的に展開する情報通信国際戦略室の新設など、具体的な施策が盛り込まれている。