電子的に画面表示を変えることが可能な、紙に近い形状のデバイスを指す。特徴として、通常のディスプレーよりも消費電力が低く、反射光を利用して表示を行うため、目に対する負担が少ない。表示技術には、マイクロカプセル方式、電子粉流体方式、液晶方式、エレクトロウェッティング方式、電気泳動方式など様々である。世界初の電子ペーパーは、アメリカのゼロックス社により1970年代に開発されたGyricon(ジリコン)とされている。近年、アメリカを中心に普及し始めた電子書籍リーダー(→「Kindle」)により、同技術に対する関心が高くなった。電子書籍リーダーのディスプレー以外にも、携帯電話端末、デジタルサイネージなどにも利用されている。多くの電子ペーパーが白黒表示であるが、2007年に富士通フロンテックから世界初のカラー版の電子ペーパーが発表された。