世界の携帯電話と比べて独自の進展を遂げた機能やサービスを持つ日本の携帯電話端末のこと。略してガラケーと呼ばれる。日本の携帯電話端末がガラパゴス化した要因は、日本の第2世代携帯電話が、世界標準規格のGSMを採用せずにPDC(パーソナル・デジタルセルラー・システム)を採用したためである。その後、第3世代携帯電話になると、日本でも世界標準の規格が採用されたが、通信事業者による販売奨励金を伴う販売方法が通信事業者主導の携帯電話端末の製造を促し、また、通信事業者を自由に変更できないように端末にSIMロックがかけられたことから、主に国内市場向けの携帯電話端末が製造され、ガラパゴス化が進んだ。そのため、総務省では携帯電話のガラパゴス化を助長した日本の販売奨励金制度の廃止やSIMロックの解除を通信事業者に促し、世界市場に対する日本の携帯電話の競争力を高めようとしている。