地球温暖化問題への対応として、IT利活用によるCO2(二酸化炭素)削減やIT関連機器の消費電力抑制など、環境配慮を目的とした取り組みを広い概念としてとらえた総称。グリーンITには、大きく二つの取り組みがあり、一つはITの利活用によるスマートグリッドなど電力の需給バランスの効率化を図る仕組みを構築することや、人や物の移動を抑制して移動の際に排出されるCO2を削減することなど、「ITによるグリーン化(green by IT)」である。もう一つは、パソコンやサーバーといったITに関連する機器から排出されるCO2を削減するための機器改良や製造、環境負荷を低減させるために機器のリサイクルなどに取り組む「ITにおけるグリーン化(green of IT)」である。最近では、住宅において太陽光や風力などのエネルギーを作り出し、その電力を電気自動車や蓄電池へ貯め、それらを効率的に家電の電力消費に利用することをITにより統合的、効率的に制御し家庭におけるCO2削減、省エネ化を実現するための仕組みが注目されている。