キーボードなどの入力機能が最小限に抑えられ、ディスプレーが主体となっている平板状のモバイル端末を指す。代表的なタブレットPCとして、2010年4月に発売されたアップルのiPad(アイパッド)がある。入力方法としてタッチパネルや小型のボタンが採用されている端末が多い。iPad以前にも、ヒューレットパッカードのTC1100シリーズなどが販売されていたが、iPadの登場により機器メーカーが本格的なタブレットPCに力を入れ始めた。なかでも、iPadの対抗機種として韓国サムスン、アメリカDell、モトローラなど、Android(アンドロイド)搭載タブレットPCが多くの機器メーカーから発表された。日本では、10年5月にソフトバンクがiPad、同年11月にNTTドコモがサムスン製Galaxy Tabの販売を開始した。なお、調査会社のアメリカGartnerは、タブレットPCの世界販売台数は10年に1950万台に、14年には2億800万台に達すると発表した。