インターネット上において違法ダウンロードなどの著作権侵害行為を3回繰り返した悪質なユーザーに対して、インターネットへの接続を強制的に遮断する措置を講ずること。例えば、フランスの「インターネットにおける創作物の普及・保護促進法」(通称HADOPI法)は、インターネット接続業者を通じて確認された違法ダウンロード等に対して、政府機関が1回目は電子メール、2回目は手紙で勧告し、それでもやめなければ裁判所の判断に基づき接続業者に回線を切らせ、最長で1年間インターネット接続を認めないこととする。インターネット上に著作権侵害コンテンツが氾濫(はんらん)していることが社会問題化しており、フランスで導入されたことを始めとして、各国で導入の動きが見られる。日本では、2009年著作権法改正により、違法にインターネットで配信された音楽・映像をダウンロードすることが違法となった。また、10年10月に日本政府が主催した模倣品・海賊版拡散防止条約(ACTA)関係国会合が大筋合意に至った。ACTAは、知的財産権の侵害、特に模倣品・海賊版の拡散に対処することを目的としている。さらに、知的財産戦略本部では、「知的財産権推進計画2010」において喫緊の課題の一つとして、インターネット上の著作権侵害コンテンツ対策を挙げている。その中で、フランスのスリーストライクアウトのような制度が、今後日本でも検討される可能性がある。