総務省の情報通信審議会によって2012年7月25日に発表された、20年頃までを視野に入れた情報通信政策の今後を示す総合戦略のこと。01年1月のe-Japan戦略や04年12月のu-Japan戦略といった過去のIT(ICT)総合戦略では、世界最高水準のITインフラ整備等のように技術的な視点に着目した戦略であり、ITを使うユーザー側の視点やグローバル展開を図る視点が欠如していた。そのため、ITの利活用が促されない不十分な社会実装となり、ITの国際競争力の低下につながったとの反省から、Active Japan ICT戦略では、既存の技術視点の延長線上にはない、ユーザー視点のIT展開スキームの検討が行われた。20年を見据えた重点領域として、「アクティブで快適な暮らし」、「ビッグデータ利活用による社会・経済成長」、「リッチコンテンツの享受」、「堅牢・柔軟なITインフラの構築」、「世界最高水準のセキュリティーの実現」の五つを挙げ、これらを推進する具体的な方策が示されている。