Mozillaが開発を進めているスマートフォン向けオペレーション・システム(OS)。Mozillaが2012年2月に正式発表したBoot to Gecko(B2G)の名称が12年7月に正式名としてFirefox OSに変更された。Linux(リナックス)が基盤OSとなっており、ウェブブラウザーで使われているHTMLレンダリングエンジンGeckoがデータを読み込んでOS上の画面表示や文字の配列などを出力している。これにより、Firefox OS上ではHTML5ベースのアプリケーションが動作することになる。Firefox OSは、無償で公開されており、自由に改良、再配布が行える。これにより、現時点では、発展途上国向けのローエンドスマートフォン向けOSとして期待されている。Mozillaは、Firefox OSの世界展開に先立ち、ドイツ・テレコム(ドイツ)、テレフォニカ(スペイン)、スプリント(アメリカ)などの主要通信事業者と提携。なお、Firefox OSを搭載したスマートフォンは、Vivoの名前で13年初頭にブラジルで市販。