2012年1月25日に欧州委員会が提案した、「個人データの取扱いにかかわる個人の保護と当該データの自由な移動に関する欧州議会及び理事会の規則(一般データ保護規則)案」のこと。欧州連合(EU)のデータ保護法の枠組みとしては、現在「個人データの取扱いにかかわる個人の保護及び当該データの自由な移動に関する1995年10月24日の欧州議会及び理事会の95/46/EC指令」(EUデータ保護指令)が存在している。EUデータ保護規則案は、急速な技術発展及びグローバル化に伴う環境の変化を踏まえて、一貫したデータ保護の枠組みの構築を目的として、現行のEUデータ保護指令を改正するものである。個別の方策の中には、忘れられる権利、データポータビリティーの権利、個人データ侵害通知データ保護バイ・デザインなどが含まれている。EUデータ保護規則案に違反した場合には、多額の課徴金が科せられる可能性がある。EUデータ保護規則案は、2016年春には議会による投票を経て、成立する見通しとなっている。