売り場の生産性を最大にする技法で、インストア・マーチャンダイジングの略。買うモノを決めて来店する人が8%しかいないこと、逆にいうと92%の人は、店内で決定することを考えればISMの重要性は決定的といえる。「店舗内販売力=商品露出力×消費者刺激力」の考え方に立つ。したがって商品の見せ方と消費者へのアピールの工夫に重点を置く。具体的にはフロア全体の区分、陳列棚の管理、陳列の仕方、価格の表示、POPの設置、デモンストレーションなどである。棚割りの技法は、その中心をなすスキル(熟練技術)である。来店客を増やすわけではないが、買い上げ個数や単価を上げることに寄与する、いわば売り場の科学である。ISMは、もちろん小売りの活動領域だが、実際にはそのカテゴリーのトップの位置を占めるメーカーが代行しているケースも多い。