企業にとってコントロール可能な変数をターゲット顧客に向けて適合させること。マーケティングでは、一般にコントロール可能な変数として4つのP(マーケティングの4P)が取り上げられる。製品(product)、価格(price)、流通(place)、そしてプロモーション(promotion)だ。マーケティング・マネジメントを実施するうえで、これらの4つのPを単に列挙するだけではあまり意味がない。ターゲットとする顧客に向けて、いかに適合させるかが重要なのである。たとえば、10代の女性をターゲットとするのであれば、まず彼女たちのニーズに合致した製品であるとともに、彼女たちが受け入れられる価格を設定し、購入しやすい流通チャネルを利用しなければならない。もちろんプロモーション面でも、彼女たちに到達しやすい媒体を利用し、共感を得られるクリエーティブ(広告表現)にしなければならない。マーケティング・ミックスは、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)とともにマーケティングにおける骨子として位置づけられている。