エシカルとは倫理的、道徳的という意味であり、倫理観や道徳観を備えた消費行動のこと。エコロジーやロハスなどとともに、消費行動のスタイルを説明する言葉である。東日本大震災の発生によって急速に広がった。自動車を買うならガソリン車ではなく、環境にやさしい天然ガス車やハイブリッド車を選びたい。衣料用洗剤を買うなら、節水や節電に結びつく商品にしたい。寄付金付きの商品を購入して、少しでも被災地を応援したい。これらは皆、エシカル消費の動きといえる。2010年にマーケティング3.0が提唱されて以来、商品やサービスによる社会的価値提供の重要性が注目されている。企業活動がマーケティング3.0によって進化するとともに、消費行動もエシカル消費によって新しいステージに向かいつつある。