消費者からみて、あるブランドがどれだけ自分に向けられており、自分に結びついているかを説明した言葉であり、英語のレレバンス(relevance)を日本語訳したもの。私たちが何らかの製品を購入するとき、数あるブランドのうち、どのブランドが自分に向いていてぴったりなのか、あれこれ悩んでしまうことがある。そのため売り手である企業は、「自社のブランドは、まさにあなたに向いています」と訴える必要がある。レレバンスつまり自分事化はマーケティング・コミュニケーションにおける重要な変数であり、ブランドという言葉と結びつけて、ブランド・レレバンス(Brand Relevance)として用いられることが多い。大手広告会社の一つであるアサツーディ・ケイ(ADK)によって提唱されている枠組み「R3コミュニケーション」によると、リレーションシップ(relationship 関係構築)、レピュテーション(reputation 評判形成)とともに、レレバンスはブランド構築における注目すべき三つのRの一つに位置づけられている。