他社の優れた事例(ベストプラクティス)に注目し、それを分析し、その結果を基準(ベンチマーク)として自社の業務改善に活かそうとする取り組み。注目すべき対象には、同業他社はもちろん、異業種の企業も含まれる。たとえばある自動車会社において、生産プロセスにおいてはトヨタをベンチマーク対象とするが、ブランド・マネジメントにおいてはコカ・コーラをベンチマーク対象としてもいい。顧客満足を高めるための接客においては、ディズニーランドがベンチマーク対象になるかもしれない。有効なベンチマーキングを実施するためには、ベンチマークすべき機能や要素を明確にし、適切なベンチマーク対象を選択する必要がある。なお、優れた事例に注目することが一般的であるが、悪い事例に注目し、自社としては避けようとする取り組みもベンチマーキングの発想に基づいている。