非在来型石油のひとつであり、シェール(頁岩[けつがん])と呼ばれる泥土が水平に堆積(たいせき)して固まった薄く板状に割れやすい泥岩の層に含まれている原油をさす。オイルシェールから生成する原油とは異なり、北米ではタイトオイルと呼ばれることが多い。従来の技術では経済的な採掘が不可能であったが、水平に掘進し岩石との接触を増やすことで生産量を増加させる水平掘削技術や、強い水圧をかけて岩盤層に亀裂を入れて取り出す水圧破砕技術が進歩したこととともに、原油価格の高騰により採掘コストが見合うようになったことなどから、アメリカやカナダで盛んに生産されるようになっている。北米のシェールオイルはアメリカ産標準油(WTI)と同等の品質で使い勝手が良く埋蔵量も豊富であるため、今後も北米では生産が拡大する見通しである。「シェールガス」とともに、採掘可能な量が急増したことから「シェール革命」と呼ばれている。また日本でも、2012年に秋田でシェールオイルの試験採取が成功している。