複数の需要家の需要情報を一元管理し、電力需給ひっ迫時には需要側機器を遠隔操作し、ネガワットを集約することで、需給調整に貢献可能な事業者。特に、中小ビルなどの需要家を対象とする事業者をBEMSアグリゲータという。アグリゲータは多数の需要家と事前に契約しておき、電力会社から需要抑制の依頼があった際や、電力市場価格が高い場合には、当該時間帯にネガワットを供給できる需要家を最適に組み合わせ、必要な需要抑制量を確保する。需給調整に貢献した対価として支払われる報酬は、アグリゲータと協力した需要家の間で配分するので、電力会社とアグリゲータ、需要家の三者それぞれに利益があり、ネガワットの取引を行うビジネスモデルが成立する。アグリゲータは需要を抑制する機器や時間、方法などに関し、多種多様なメニューを用意するので、需要家は個別の事情を考慮した上で契約をすることができ、負担をかけずにネガワットを提供することが可能となる。ネガワットの取引以外にも、需要家の省エネ支援やCO2排出抑制支援などのサービスも行う。