ウォルマート・ストアーズ(アメリカ)を筆頭に、カルフール(フランス)、アホールド(オランダ)、ホーム・デポ(アメリカ)、テスコ(イギリス)など、年間売上高数兆円以上の規模を誇る巨大小売業。グローバル・テンとよばれる、全世界売上高の上位10位以内の企業をさすこともある。メガ小売業の多くは自国市場で圧倒的な力を持つだけでなく、1990年代以降の国際化と情報ネットワーク化の進展の中で、内部成長と国際的なM&Aの組み合わせによって成長した。企業による経営戦略の違いはあるものの、低価格とより高度なサービスを訴求し、国際的な商品調達力を強化するなどにより、さらなる大規模化を志向している。日本の小売業ではイオングループとセブン&アイホールディングスの2強がメガ小売業の一員である。