極小のIC(集積回路)チップに記録された多様な情報をRFID(radio frequency identification 無線を用いた自動認証)技術を利用してやり取りするデジタルメディア。無線ICタグ、電子荷札。情報の書き換えや追記が自由で、品を積み重ねたままでも情報が読み取れるなどの利点があることから、食品、アパレル、家電製品、書籍、宅配荷物その他、幅広い分野での商品の追跡管理(トレーサビリティー)や自動識別、在庫管理、産地証明、偽造・万引き防止などに活用できる。アメリカではウォルマート・ストアーズが納入商品すべてにICタグの貼付を求めていることから急速に普及しつつある。日本でも小型化とコストダウンが進むことで、本格的に普及すると見られる。現状では複数の規格・システムが並存していること、顧客のプライバシーを侵害しないために購入後にはICタグを無効にする手順を講じる必要があること、などの課題が残されている。