現実離れしたデザインではなくて、リアリティーのある服、現実的な服のこと。もともとは1970年代に、ニューヨークファッションがブームになったときに、ベーシックで着まわしできる服、という意味で使われるようになった。しかし90年代半ば以降、ヨーロッパのデザイナーたちがリアリティーのあるファッションへの関心を強め、高いデザイン性でありながら日常でも着られる服を提案するようになり、それらがリアルクローズと呼ばれるようになった。特にバブル崩壊後の現実を見直そうとする機運の中で注目を集めている。また最近では、若い女性たちに圧倒的な人気の東京ガールズコレクションの中心にもなっている。