ガソリンスタンドやカフェ、レンタルショップ、郵便局など、ほかのサービス業を併設したコンビニエンスストア。競争激化のなかで新たなビジネスチャンス開拓の必要に迫られたコンビニエンスストアでは、キャンパスや駅構内、ホテルやオフィスビルへの出店などの立地開発と並行してコンボ化(コンビネーションストア化)が模索されている。コンビニエンスストアはこれまでも品揃えを拡大するだけでなく、ファストフード、チケット販売、宅配便やクリーニングの受け付け、コピーサービス、ATM(現金自動預入払出機)設置その他、さまざまなサービス機能を取り込んでおり、すでに自身でコンボ化しているともいえるが、今後はどのような業態やサービスと組み、どんなコンボを作っていくのかが注目される。中堅チェーンのなかにはクリニック(医院)や理美容院、保育所などと組み合わせた都市生活対応型の新世代コンビニエンスストアに活路を見いだそうとの動きも見られる。