大学、専修学校などの構内に立地するコンビニエンスストア。学生のニーズや利便性に対応でき、学校の魅力を高める一手段として学校側が積極的に誘致するケースもある。コンビニエンスストア以外に書店、ファストフード、雑貨・アパレル専門店なども大学構内に出店する例が増えつつある。学生という限られた客層とそれに対応した品揃え、短い営業日数と営業時間など、従来のコンビニエンスストアの店舗オペレーションとは異なるが、競合が少ないため、キャンパス内の需要を独占できるという利点がある。若年層を対象にした市場調査やアンテナショップとしての役割も期待されるほかに、学生ビジネスやキャンパス発商品開発の実験場として位置づけることもある。出店が飽和化しているコンビニエンスストアにとっては新しい立地機会であり、新たな需要を開拓するために、大学のほかに駅構内やホテル、オフィスビルなどへの関心も強まっている。