おしゃれな空間で、焙煎や抽出法、トッピングやフレーバーに独自の工夫をこらしたスペシャリティコーヒーを出す店。ソフトドリンク、茶飲料、ケーキやパン、サンドイッチなどのサイドメニューにまでバラエティーをもたせた店もある。スペシャリティコーヒー発祥の地であるシアトルでは、モノレールのターミナルに店を構えたモノレール・エスプレッソやノードストローム百貨店によるカート式店舗が先鞭をつけ、スターバックスやタリーズなどが多店舗展開することによって、薄くて香りも弱いアメリカンコーヒーのイメージを一変させた。日本では1980年代にドトールやプロントなどの低価格高品質型のチェーン店が従来タイプの喫茶店を凌駕し、成長したが、90年代に入って外資系カフェが参入、さらにアパレルや雑貨などのライフスタイルストアの店舗の一隅にカフェを設けたり、独立店として展開するものが増えてきて、カフェの多様化が進んだ。