商品の価格をいくつかの限られたラインに絞り込む、販売促進的な価格政策。衣料品や家具など、本来はアイテムによって価格帯が異なる買い回り品において多く見られる。スタイルやサイズ、色調、柄などを比較して購買する場合、取扱商品の価格の上限から下限の範囲を表す価格帯のなかで、いくつかの段階にプライスラインを設定することで、消費者は価格で商品価値を判断しやすくなり、その価格帯のなかで商品選択を行うことから購買決定がしやすくなるし、店舗側も仕入れ業務や在庫管理が容易になるという利点がある。百円ショップやアメリカのワンダラーショップ(1ドルショップ)は、プライスラインを単一に絞り込んだ典型例である。また通常10段階程度ある紳士用スーツの価格を2種類の低価格帯に絞り込んだツープライスストアは、商品の購買選択を容易にすることで顧客層拡大をねらっている。