メーカー、卸売業、小売業間に多品種を少量、多頻度に供給する流通システム。メーカーは消費者ニーズに対応する形で、新商品を積極的に開発し、多品種・少量生産化を進め、短サイクルで多様な商品を市場に投入してきた。小売業は、限られた売り場で充実した品揃えを実現するために、死に筋商品を排除し、魅力ある新商品を導入して、絶えず新鮮な売場をつくる必要から、多品種を少量・多頻度で発注することになった。この多品種・小口・多頻度商品供給システム化の進展は、POS・EOS(→「POSシステム」)を中心として、メーカー、卸売業、小売業、物流業間の流通情報化の進展、共同・混載配送などによって実現し、コンビニエンスストア業態成長の要因となった。しかし、一方では物流作業の繁雑化による物流コストの上昇、多頻度配送に伴う騒音、排気ガス、交通渋滞などの問題もある。