REITとは、一定の要件を満たす不動産投資運用会社を一つの投資信託商品と見立てて、その運用会社が行う不動産運営から生じる収益を、投資家である株主に還元する仕組み。不特定多数の投資家から集めた資金を、投資信託などの形態により、オフィス、住宅、ショッピングセンター、ホテルなどに投資し、賃貸収益や売却益などを配当金として、投資家に還元する形である。1960年にアメリカで誕生したが、日本では2000年の投資信託法の改正で投信への不動産の組み入れが認められ、01年3月に東京証券取引所に、J-REIT市場が開設された。一時は40を超す銘柄が上場していたが、08年以降の不動産市況の悪化によって、08年末現在ではREIT指数はピークの3分の1以下にまで落ち込んでいる。