健康に良いとされてきた食物から抽出した物質や、規制緩和で医薬品向けから食品向けに使用可能になった素材などのことで、健康や心理状態に好ましい影響を与える働きが科学的に明らかにされた食品の総称。厚生労働省が踏み込んだ健康表示を許可した特定保健用食品(特保)や、定められた摂取目安量の範囲内などの条件を満たせば、栄養機能の表示ができる保健機能食品のほかに、健康食品やサプリメントも含まれる。抗加齢(→「アンチエイジング」)のほか、脂肪燃焼効果などの食品が実用化されている。生活習慣病への関心の高まりや医療費負担の増加から、機能性食品の市場規模は既に数千億円超に達していると言われているが、セルフメディケーション(自己治療)志向の増加から見て、市場規模はさらに拡大すると見込まれる。